総合物流中堅のサンワNETS（登記社名サンワネッツ、本社静岡県袋井市堀越350-1）は、
静岡市葵区牧ケ谷に静岡営業所を本格稼働させた。静岡市内の拠点は初めてで、トラック5台の常駐拠点となるほか食品などの保管、流通加工も行う。新拠点の弾みに2024年3月期にグループ売上高133億円（前期比10.8%増）を目指す。
　新設した静岡営業所は敷地面積2200平方メートル、建屋は2階建て延べ床面積3千平方メートル。食品の流通加工を行うためパート含め27人が従事する。
　同社は1970年設立で、グループで静岡、東京、埼玉、神奈川、愛知の1都4県に35カ所の拠点を稼働させている。静岡県の県庁所在地である静岡市は長年、適切な場所が見つからず空白地帯だった。今回の進出で東名高速道沿線のネットワークが充実することになる。
　物流業界ではドライバーに新しい残業規制が加わる「2024年問題」が懸念されている。静岡市の拠点には中継地点としての役割も持たせ、ドライバー不足の影響を少しでも緩和するため人員配置などを工夫していく。
　拠点配置の充実により2024年3月期の売上高目標を133億円とした。2025年の設立55周年に向けて首都圏の事業エリアを拡大し、経営基盤を固めていく考えだ。