サンワネッツ（水谷欣志社長、袋井市）は３日、同市内で安全運転講習会を開催。社内、グループ会社、協力会社などから出席したおよそ130人の参加者らは安全対策に向けた各種プログラムに臨んだ。
　冒頭であいさつを行った水谷社長は、道路上や構内における事故の減少が思うように進んでいない現状を踏まえ、さらなる注意喚起を強調。場所や状況など類似の事故が続く傾向にも触れて「みなさんがしっかりと、愚直に取り組んでもらうしかない」と改善に向けた意識の向上を促すと、昨今のセーフティーサポート機能の充実にも言及し、「過信は禁物である」との見解を示して、この日の講習に期待を寄せた。
　講習会では、同社の安全推進室の神林宏之室長と安全委員会の古橋武委員長が登壇。推進室からは「ベテランも新人も事故防止の急所を知る、身につける、必ずやる」とのテーマで昨今における事故の傾向と対策が示されると、委員会からはドラレコ動画やデータを交えた具体的な事故報告と事例が報告され、シチュエーション別の死角確認に加えてミラーの適切な活用などの指導が行われた。
　また、交通安全アドバイザーの長森紀紘氏を講師に招いて「出会い頭事故の実態を知る」との題目でのセミナーを実施。事故映像と図解を活用した講演では同氏のリズミカルな語り口も相まって参加者らの集中を促し、事故の恐ろしさと共に抑止に向けた心得を共有した。