サンワNETS（水谷欣志社長、静岡県袋井市）は６日、安全講習会を開き、2024年の事故撲滅への取り組みを周知した。23年に続き２回目で、オンラインを含めて各事業所から140人の管理者やドライバーが参加した。
　水谷社長は、23年度のGマーク（安全性優良事業所認定）が03年のスタート以来20年目で、更新６回目の浜松（浜松市中央区）、島田（静岡県吉田町）の両営業所がゴールドGマーク（長期認定取得事業所）の認定を受けたことを報告。全国８万６千事業所のうちゴールドの取得は１千事業所であることを述べ、「全国的にまだ極めて少なく、立派なこと。Gマーク取得には事故があってはならないし、今回のような教育訓練が条件になる。全事業所がゴールドを取れるように進めたい」と意気込みを語った。
　また、１日に発生した能登半島地震について、「我々にどのような影響があるかまだ分からないが、現地にはお客様の事業所もあるかと思う。要請や要望があれば、できるだけ応じてもらいたい」と述べた。
　講習は中部交通共済協同組合浜松事業所の黒田恭兵氏が「危険予知と事故防止意識」をテーマに講演。ドライブレコーダーの事故映像を確認し、どうすれば事故が防げたか受講者に問いかけながら発生要因を解説。ドライバーと会社に問われる重大事故の法的な責任や、加齢による視覚の衰えへの理解も促した。
　安全委員会（神林宏之委員長）からは、古橋武副委員長が23年度の事故状況を説明した。事故全体では18年のピーク時からほぼ半減し、過去８年では最少となったことを報告。各事業所で事故防止策として「不安全状態」と「不安全行為」を排除する二つの活動の推進事例を紹介。フォークリフト操作では、事故の60％に起因する「６つの手順」の推進が事故減少の主因となったことを述べ、実践方法を解説した。
　山﨑康二専務は「事故の削減は皆さんの心構えや安全に対する取り組みを表している。当社のドライバーはお客様からの評価が高く、一つのブランドになっている」などと好評した。